こんにちは、『2次元コンテンツ生活推進部』牛光です。
今回は「読書管理アプリ」をテーマにお話しします。
みなさんは「読んだ漫画やライトノベルの記録を残したい」と思ったことはありますでしょうか?
紙書籍、電子書籍、コミックレンタル、コミックアプリ
今や漫画やライトノベルを読む方法は様々です。
デバイスや方法に関係なく、
- 読んだ本をかんたんに記録・管理したい
- 読書状況を記録したい
- 読んでいる本をみんなと共有したい
漫画やライトノベルを読んでいて、そんな考えがよぎった方は、少なくないのではないでしょうか。
この記事では、数ある読書管理(読書記録)アプリの中から、実際に使用してみて上記の目的にあった、なおかつ使い勝手の良かったアプリ『Readee』『ブクログ』のメリット・デメリットについて解説します。
双方すばらしいアプリであり、どちらが向いているかは個人の好みと状況によるでしょう。
それぞれのアプリのメリット・デメリットを知り、自分にあった読書管理アプリを選択する参考にしてください!
きみは何を重要視する?
✔ 読書管理アプリの基本機能
✔ Readeeの概要とメリット・デメリット
✔ ブクログの概要とメリットデメリット
✔ どちらのアプリが自分に向いているのか
<この記事の登場アプリ>
『Readee』

『ブクログ』

読書管理アプリとは
読書管理アプリ(読書記録アプリ)とは、その名のとおり「読書=本の情報を記録・管理する」アプリです。
アプリの機能はさまざまですが、主に以下の機能に分類されます。
- 読んだ・読みたい本を登録(記録)する
- 登録した本を共有する
- 本の評価・感想を登録する、見る
- 登録したシリーズ・作者の新刊通知を受けとる
これらを基本機能とし、アプリによって得意とするもの、苦手とするもの、特化型/バランス型など特色が異なります。
以降は、基本機能についてもう少し詳しくふれていきます。
興味がなければ、各アプリの概要・メリットデメリットに飛んでください。
① 読んだ・読みたい本を登録する
一番のメイン機能が「読んだ・読みたい本を登録(記録)する」になります。
登録方法や表示方法等、アプリによってさまざまです。
登録機能の概要と分類について、かんたんにマインドマップにまとめましたのでご参考ください。

もちろん、図にない機能、分類もありますのであくまで参考程度に。
② 登録した本を共有する

XなどのSNSと連携し、読んでいる本を共有したり、アプリ内で作成した本棚やリストを公開、共有することができます。
同じ作品を読んでいる仲間を見つけるきっかけになるかも!
③ 本の評価・感想を登録する、見る
この記事では、おまけの機能と位置づけているためあまり詳しいことは述べませんが、アプリによっては登録した本に評価や感想を書き込んだり、他の人の感想を見る機能があります。
気になっている作品や読み終わった作品の評価や感想(つまりレビュー)を見ることで、
- 購入の参考にする
- 自分と同じ感想をもった仲間を見つける
- 自分とは違う視点の感想で気づきを得る
などに利用できます。
④ 登録したシリーズ・作者の新刊通知を受け取る
これもおまけ機能ではあるのですが、アプリによっては登録したシリーズの新刊や作者の新刊が予約開始になると通知欄で知らせてくれる「新刊通知」機能があります。
買い忘れ防止になってありがたい…!
以上が、読書管理アプリ基本機能の概要となります。
『Readee』
ここからは基本機能を備え、なおかつ使い勝手の良い2つのアプリの紹介にうつります。
まずは『Readee』のご紹介です。

『Readee』は楽天が提供する読書管理アプリです。
先に述べた基本機能①〜④を搭載し、操作性に優れ、本の登録のしやすさが強みの読書管理アプリです。
私が『Readee』を使用して感じたメリット・デメリットについてご紹介します。
メリット① 楽天ブックスでの購入書籍が自動で登録される
『Readee』最大のメリットといえるのが
「楽天ブックスでの購入書籍が自動で登録される」という点です。
読書管理アプリを導入しようと考える人の多くは、すでに様々な作品を読んでおり、これまで読んだ本も登録するとなると、
登録量がえげつない…っ!!!
と始まる前から心くじける、という事態におちいりがちです(わたしがそう)。
この機能を利用すれば、普段から楽天ブックスで書籍を購入している人は、アカウントを連携させるだけで、これまで購入した書籍がReadeeに自動登録され登録の手間を省くことができます。
以前は書店購入派のわたしでしたが、社会人になってからは買いに行く時間が確保できず、楽天ブックスでの購入が多くなっています。
そんなわたしでも初回に取り込んだデータ量は357件でしたので、これを一から登録するとなると、かなりの労力を要することでしょう。
メリット② 一括登録/編集が容易
次のメリットも登録に関する事項です。
すべて楽天ブックスで完結するなら自動登録機能だけで良いのですが、そうではないケースも多いと思います。
わたしも紙書籍は楽天ブックスで購入していますが、電子書籍はデバイスの都合上、Kindleを利用しています。
また、巻の途中からしかデータがないケースもあるでしょう。
その際、手動で登録していくわけですが、ここで重要になってくるのは「登録のしやすさ」です。
通常、登録する際は「検索登録」「バーコード登録」がメイン(マニュアル登録はここでは省きます)となります。
この点は多くのアプリで共通しています。
『Readee』のメリットは、検索後の「一括登録のしやすさ」にあります。
『Readee』では以下の手順で一括登録ができます。



また、一括編集では複数作品を選択して「タグやメモ、棚」を一括で編集することができます。
メリット③ 複数の棚を作成できる
次に管理のしやすさ、という点で「複数の棚を作成できる」ことをメリットとしてあげました。
アプリによっては、カテゴリ登録やタグ付けなどは可能でも棚は複数作れない、というものも少なくありません。
データ量が多いと一覧での迫力はありますが、管理のしやすさという点ではマイナスです。
そこで、棚を複数作成し小分けすることで管理しやすくすることがメリットにつながるのです。

メリット④ 新刊棚からの楽天ブックス書籍購入が容易
これはおまけなのですが、『Readee』には「新刊棚」という項目があります。
登録されている書籍の「著者」、登録した「キーワード」、の新刊/予約受付中の書籍が表示され、そこから楽天ブックスにとび購入することができるのです。
買い忘れ防止にもなるし、わざわざ発売日を調べる手間も省ける!
*『ブクログ』にも新刊通知機能はあります
デメリット① シリーズがうまく認識されず分かれてしまうことがある
デメリットというよりも惜しい点なのですが、書籍によって「シリーズがうまく認識されず分かれて表示されていまうこと」があります。
棚に並べる際、シリーズでまとめて表示をすることができるのですが、別のシリーズとして認識されているが為に、分かれて表示されてしまうことがあるのです。
そのうち改善されるバグ(?)かもしれませんが、惜しい点です。
『ブクログ』
次に紹介するのは2024年9月で20周年を迎えた『ブクログ』です。

『ブクログ』は、2004年に始まり多くのユーザーを抱える歴史あるサービスです。
基本機能①〜④を搭載し、操作が簡単で視認性やレビューに優れたアプリです。
メリット① 使い方がわかりやすい
『ブクログ』の第一のメリットは「使い方がわかりやすい」ことにあります。
はじめて使用するアプリをダウンロードした際、
とりあえずDLしてみたけど、まず何からすればいいの…?
と、ダウンロード後の操作について迷った経験はないでしょうか。
『ブクログ』には「ブクログのはじめかた」という初心者向けのページが用意されており、1項目ずつ手順にそってアプリを操作することができます。
もちろん、「説明書読んだりガイダンス進めるのも面倒だな…。」という方でも、感覚で操作できる親切設計ですのでご安心ください。
また、公式サイトのサポートも厚く不明点を調べやすい環境が整えられているのも利点です。
メリット② 紙書籍と電子書籍を分けて登録ができる
つぎに、個人的に一番の推しポイントである「紙書籍と電子書籍を分けて登録ができる」についてです。
わたしのように漫画やライトノベルを紙書籍、電子書籍双方で保有しているユーザーも少なくないと思います。
そうしたユーザーにとって、紙書籍・電子書籍「それぞれが区別されて表示される」のはコレクター魂的に「熱い!」
そう感じるのはわたしだけではないはず。
急に願望
検索時に、紙書籍と電子書籍とで別物として表示されるので、該当の分類のものを選択して登録すれば反映されます。
ブクログの公式サイトにてサンプル本棚が見れますので、電子書籍と紙書籍のビジュアルの違いを是非御覧ください。
*スマートフォンのWeb版だとうまく表示されないことがあるため、ブクログ公式のQ&Aに電子書籍のタブレット表示について記載されたページがあったので以下の参考URLからとんでビジュアル確認にご利用ください。
サイト名:ブクログヘルプセンター/記事タイトル:アプリ版の本棚で表示されるタブレット表示は何ですか?/URL:https://booklog.zendesk.com/hc/ja/articles/10834729125271-%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E7%89%88%E3%81%AE%E6%9C%AC%E6%A3%9A%E3%81%A7%E8%A1%A8%E7%A4%BA%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E8%A1%A8%E7%A4%BA%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B/2025.03.09
ちなみに、本棚の色はカスタムできるので視覚的にも楽しめます!

メリット③ 感想・評価(レビュー)の母数が多い
漫画やライトノベルを購入する際など、レビューを参考にする方向けのメリットとして、「感想・評価(レビュー)の母数が多い」をあげさせていただきました。
20周年を迎えたアプリというだけありユーザーも多いため、『Readee』と比較してもレビューが多い印象です。
気になっている作品や新しい作品との出会いを求めている方には最適なのではないでしょうか。
メリット④ Amazonとの相性が抜群
また、『ブクログ』は、Amazonとの相性が抜群の読書管理アプリとなっています。
作品詳細からAmazonの購入画面に直接とぶことができます。
また、こちらは裏技のような取り扱いになると思うのですが、Kindleで購入した書籍をまとめて登録することもできます。
方法として、やや敷居が高く感じてしまう方もいると思いますので、メリットとして大きく取り上げることはしませんが、Kindle書籍メインのユーザーには大きなメリットでしょう。
以下の記事でやり方をわかりやすく取り上げてくださっていますので、興味がある方は是非ご覧ください。
祈れ、そして働け〜Ora et labora/参考にした日:2024.9.29/記事名:溜まったKindle本をブクログに登録する
デメリット① シリーズ表示/本棚の複数作成ができない
次はデメリットについてです。
この辺は好みの問題になるため、惜しいポイントといったところでしょうか。
本棚に並べる際、登録された書籍がそのまま並べられるのですが、その際『ブクログ』ではシリーズ表示を選択することができません。
また、1つのアカウントにつき本棚は1つのみしか作成されません(複数作成ができない)。
そうなると巻数が多い作品などは、それはもう壮観な景色となるわけですが検索機能を使わないと探すのが大変そうだな、という思いからデメリットのひとつとして挙げさせていただきました。
「登録する巻を1巻だけにする」などで、対策している人もいるよ!
タグ付けして管理する方法もあるしね!
デメリット② 一括登録にやや難点あり
こちらは登録方法に関する惜しいポイントです。
検索画面から一括登録に似た登録(?)は可能なのですが、その際、個々の読書状況も合わせて登録する必要があるため一括登録にやや難点ありとさせていただきました。
まずは通常通り検索フォームに作品名を入力します。
検索結果より「①本棚登録を押す、②読書状況を押す」で登録することができます。
これを表示されている対象の作品を選択して繰り返します(まとめて選択して本棚登録、読書状況を押すということができない)。
どのアプリが向いているか
以上のメリット・デメリットから、自分に合ったものを選んでいただければよいのですが
「で、どっちがいいの?」
と思われる方もいらっしゃるかと思いますので以下に個人的な意見を述べさせていただきます。
まずは結論から述べますとつぎのようになります。

『Readee』向きのひと
楽天ブックス利用メインで、まとめて登録したいひと
基本的に楽天ブックスをメインで利用している方は、連携で自動登録されるため『Readee』の利用がおすすめです。
手間なく利用できるのが一番のメリットと言えるでしょう。
また、楽天ブックスを利用していなくてもシリーズごとにまとめて登録したい場合は、登録のしやすさから『Readee』に軍配があがります。
デメリットにあげましたが、シリーズが巻ごとに分かれてしまっている場合は両方選択して登録してください。
複数の本棚で管理したい場合も、機能の有無から『Readee』をお選びいただければと思います。
本棚でのシリーズごとの表示も可能であり、複数フォルダ分けして管理したい方に向いています。
『ブクログ』向きのひと
わかりやすさ重視!みんなの感想もみたいひと
シンプルに読んだ本を都度登録して記録するならば、感覚的に操作可能な『ブクログ』がおすすめです。
メリットでも述べましたが、初心者向けのガイダンスもあるため、ダウンロードしてから実際に利用するまで、アプリ内迷子になるリスクも少ない設計です。
また、利用者が多いため各作品のレビュー数も比較的多く、
✔ 自分が読んだ本の感想が気になる
✔ みんなのレビューを参考にして本を読みたい
そんな希望のある方にも『ブクログ』は向いています。
おわりに
この記事では、漫画やライトノベルの読書記録(読書管理)アプリとして、「おすすめ2選!『Readee』『ブクログ』のメリット・デメリット」を紹介しました。
…そんなタイトルだったかな?
実際に使ってみないことには感覚はつかめないかもしれませんが、みなさんの選ぶ参考となれば幸いです。
2つとも無料で利用できるアプリですので、迷ったら両方使ってみてから決めるのもアリでしょう。
用途に応じて使い分けることもできますし、利用していくうちに自分のスタイルを見つけていけるのではないでしょうか。
読書管理アプリを利用することで、これからのみなさまの2次元コンテンツ生活(読書生活)が更に彩ることを願っています。
ご覧下さりありがとうございました!
牛光